
こんにちは、石たちのお部屋へようこそ
古代エジプトではこの石に太陽の絵を彫り込み、それを身につける者を悪霊から守ると信じられてきました。
クレオパトラご愛用
伝説によるとマラカイトはクレオパトラの愛用する宝石で、
マラカイトで作られた花瓶と共に埋葬されたそうです。
粉末にして油で練ってアイシャドウに使っていたとも
言われています。
鮮やかな緑色で綺麗ですし、魔除けの効果もありますから
一石二鳥といった産物ですな

語源
マラカイトは色が「ゼニアオイ」の葉っぱに似ている事から
ギリシャ語で「ゼニアオイ」を表す「malache」が語源と
言われています。
和名の「孔雀石」は断面の縞模様が孔雀の羽に似ている事が
由来で、宮沢賢治は父親宛に「秋田県の孔雀石を手に入れる」と
手紙を送ったそうですよ。(宝石商になりたかったそうです)
なかなか見ないですよね、こんな緑の美しい石


マラカイト(孔雀石)
研磨したマラカイトの面に目のような模様が浮かぶ事から
危険を察知し、邪気を追い払う効果がある魔除けとして
扱われてきたようです。
守護石として持ち主の強い味方となり、直感力や洞察力を
高める事で、災いを未然に防ぎ、良い未来への橋渡しを
してくれると言われます。
デトックス効果、ヒーリング効果が共に高く、トラウマと
向き合いたい時にお勧めです。
目の疲労を和らげると共に体内の老廃物を排出する効果が
期待され、また、心を平穏にしてストレス緩和にも役立ちます。
心身共にキレイになりますね


基本情報
化学的分類:炭酸塩
化学式:Cu2(CO3)(OH)2
一般的な不純物:Zn Co Ni
硬度:3.5-4
密度:4g/㎤
磁性:非磁性
結晶系:単斜晶系
色:明るい緑・結晶は深い緑・透過光で緑から黄緑
光沢:ガラス光沢・絹糸光沢・無光沢
透明度:不透明
条痕:ライトグリーン
靭性:脆弱
へき開:完全
断口:不均一・多片状・亜貝殻状
発見年:先史時代(世界) 1885年(日本)
形成過程
銅鉱石の変化に密接に関わり、頻繁にアズライト、ゲオサイト、
カルサイトと共存。
銅鉱石が大気中の二酸化炭素や地下水と触れる事で酸化。
風化、侵食される事で銅イオンが溶け出し、水と反応して
炭酸銅として結晶。
その形成は、必要な炭酸イオンを提供する石灰石の近くで発生する。
鮮やかな緑は、その銅含量から生じる。
産地
コンゴ民主共和国、ザンビア、ロシア、アメリカ・アリゾナ州など。
日本でも秋田県荒川鉱山で採掘されていたが、閉鎖。