
こんにちは、石たちのお部屋へようこそ
蛍石という和名を持つフローライト。
火の中に入れると光が弾け飛び、その様子が蛍に見える事からその名がついたのだとか。
豊富なカラーバリエーション
フローライトはスペクトルにある全ての色を
網羅していると言われています。
フローライト自体は無色透明なのですが、
不純物が混入する事で様々な色を帯び、
中にはエッジといって結晶の縁が他の色をしているものや、
2色以上のグラデーションになっているものもあります。
実際には無色透明なものは稀で、希少とされています。
「えっ これもフローライトなの 」と思ったのが
「ブルージョン」と呼ばれるフローライト。
イギリス・ダービーシャー州のキャッスルトン村でしか
採れないという黄色と青紫の縞模様のフローライト。
古くから花瓶や杯、燭台など裕福な大豪邸や宮殿で
利用されていたそうです


フローライト(蛍石)
フローライトには火にあてるとパチっと音を立てて発光し、
紫外線をあてると蛍光するものもあります。
実験動画を見た事がありますが、なかなか興味深いです
古代中国では悪霊から守ると信じられてきました。
古代ローマではグラスや陶器に用いられ、
この杯でお酒を飲むと酔わないと信じられていました。
古代エジプトでは彫刻石として用いられました。
フローライトは脳と結びついた石と言われ、
脳を活性化させ、判断力、分析力、記憶力を高めてくれます。
集中力を高め、抑圧された感情を解き放ち、
発想を豊かにしてくれるとも言います。
試験の時なんかに身につけているといいですね


基本情報
化学的分類:ハロゲン化物
化学式:CaF2
硬度:4
密度:3.181g/㎤
磁性:非磁性
結晶系:等軸晶系
色:パープル・ライラック・イエロー・グリーン・無色・ブルー
ピンク・ブラウン
光沢:ガラス光沢
透明度:透明
条痕:白い
靭性:脆弱
へき開:完全
断口:貝殻状・多片状
形成過程
通常、酸性火成岩内の後期鉱物として形成され、
よく熱水プロセスを経て生成される。
花崗岩ぺグマタイトでよく見られる。
熱水活動によって形成された鉱脈堆積物にもよく現れ、
特に石灰岩中では、ガレナ、スファレライト、バリウム石、石英、方解石
とともに見られる事が多い。
色のばらつきは、微量元素や結晶格子の欠陥に起因する。
年齢分布
27億年前から1000万年前
始生代から後期中新世に形成された。
最初の細菌が出現した時から初期の類人猿が進化した頃。
有名な鉱床は石炭紀(3億5900万年前から2億9900万年前)の間に
形成された。