
こんにちは、石たちのお部屋へようこそ
古代ローマでは、「月の光が固まった石」と考えられたムーンストーン、月の女神と結び付けられました。
虹色セロファン
私は子供の頃から虹色セロファンが大好きで、
図工の工作で使った残りの端切れなんか集めて
缶の中にしまっていました
何をするわけでもありません。
ただ、時々缶の蓋を開けて眺めるだけです。
その美しさにうっとりとしているだけなんです
ムーンストーンはそんな子供の頃の私を
思い出させてくれる石です。

ムーンストーン(月長石)
ムーンストーンには光の反射で「シラー」と呼ばれる
柔らかい光を生み出す特徴があります。
石の角度を変える事によって、白や青、虹色といった
色の変化を見る事ができます。
ムーンストーンは月の満ち欠けによって
石も大きくなったり小さくなったり
変化をする様子からその名が付けられました。
夜は暗闇だった時代に月光でこの石を見た時、
月の光が反射して本当に石の大きさが変化するように
感じられたのでしょう。
この神秘的な現象から、古代インドでは聖なる石として
聖職者が身につけたり、ヨーロッパでは旅のお守りとして
旅人が身につけたと言われています。
ムーンストーンは体を調和させ、バランスを取り、
より大きな共感、自信、創造性を促進します。
持ち主を優しい気持ちにさせ、愛情豊かにします。
13年目の結婚記念日にムーンストーンを贈り合うと
よいとされていて、それは12年を一区切りとした時に
ふたりが次の周期も円満に過ごせるお守りとして
効果があるのだそうです
月の満ち欠けの周期は女性の月経と関係していると
言われるため、月経不順や更年期障害を和らげるのに
役立ちます。



眺めているだけでうっとりしちゃう不思議な石です
基本情報
化学的分類:ケイ酸塩
化学式:(Na Ca)Al1–2Si3–2O8
硬度:6-6.5
密度:2.65-2.75g/㎤
磁性:非磁性
結晶系:三方晶系
色:青・虹色・白
光沢:真珠光沢・ガラス光沢
透明度:透明から半透明
条痕:白い
靭性:脆弱
へき開:完全
断口:貝殻状・不均一
形成過程
花崗岩などの火成環境で冷却された溶融岩から形成される。
結晶化するにつれてその長石構造は層を発展させる。
形成中にオーソクレーズとアルバイトが交互に層に分離。
光がこれらの薄い層の間に当たると、散乱してアデュラレッセンス
(青色閃光)と呼ばれる光学的現象を生じる。
これらの層はムーンストーンに見られる神秘的な輝きを生み出す。
発見年
紀元前1世紀頃には既に発見され、神秘の力を持つ石として
世界各地でお守りや聖職者の装飾具に用いらた。
月のエネルギーを持つ石として1600年頃からムーンストーンと
呼ばれるようになった。