こんにちは、石たちのお部屋へようこそ

古くからルビーの産地として知られるビルマ(現:ミャンマー)では戦争のお守りとして用いられました。

稀少な宝石

ルビーのあの赤い色って素敵ですよね。
宝石品質のルビーは非常に稀で、全てのルビーのうちの
数パーセントに過ぎないそうです

1900年代初頭に人工ルビーが作られたそうで、
無数の宝石の中で初めて人工が成功した宝石なんですって

ルビー(コランダム)

コランダムは鋼玉とも呼ばれるダイアモンドに次ぐ硬さを持つ天然石。
本来透明なのですが、鉄(Fe)・チタン(Ti)・クロム(Cr)が混入する事で
様々な色に変化します。
ルビーの赤い色はわずかに含まれるクロムによるもので、
その中でも赤く透明で宝石になるものがルビーというわけです。

ちなみに赤以外のコランダムはサファイアになります。

ルビーは古代より不死身・生命力・勝利・情熱・豊穣・威厳を象徴し、
持ち主に強いエネルギーを注ぎ込んでくれると言われています。
活力に溢れ、物事に積極的になるとされ、商談や目標を
成功させてくれます

女性には恋愛成就の石とも言われているので
告白したい時やプロポーズを決めたい時など
勇気が欲しい時に身につけるといいかもしれませんね

根源的な生命力を高める作用があると考えられ、
滋養強壮や体温を上げる効果も期待されます

私のやる気の源はコレですね

基本情報

化学的分類:酸化物
化学式:Al2O3
一般的な不純物:Cr Ti Fe
硬度:9
密度:3.97-4.05g/㎤
磁性:非磁性
結晶系:三方晶系
色:赤
光沢:真珠光沢・ガラス光沢・金剛光沢
透明度:透明から不透明
条痕:白い
靭性:脆弱
へき開:なし
断口:貝殻状・不均一
発見年:いつ発見され、宝石として使われ始めたのかは不明。
   歴史的記録や古い時代のルビーなどから、
   スリランカが古代ルビーの原産地と考えられている。
   スリランカの5世紀の詩「マハバムサ」の中に、
   サファイアや真珠に加えてルビーについての記述がある。

形成過程

地球の地殻の深部、巨大な圧力と焼けるような温度の下で誕生。
クロムの存在によって引き起こされた酸化アルミニウムから生まれ、
この元素が結晶格子に赤色を与える鍵になる。
クロム濃度の変化により、深紅から鮮やかなピンクまでの
赤のスペクトルが生まれる。
鉄の存在が茶色っぽい色合いを生むこともある。
変成岩や大理石の中で形成される事が多く、必要な元素が集まり、
条件が整った時に誕生を遂げる。
火山活動や地殻変動によって地表近くに押し上げられる。

年齢分布

30億年から5億年前
先カンブリア時代からカンブリア紀の間に形成された。
古代大陸が衝突した際にほとんどの宝石品質のルビー結晶が形成。
同時期に初期の多細胞生物が出現した。